モグラなMさん:自分中心で周りが見えなくなる
Mさんは、ある事業の責任者をしています
独立したプロジェクトを数年にわたりマネジメントすることで事業継続をしていますが、
なかなか計画通りの売上や営業利益を達成できてはいません
個々のプロジェクトをマネジメントできる方に委譲することでプロジェクトを増やしていきたいのですが、
人材の確保や維持ができていないのが原因の1つです
なぜ人材確保や維持ができないのでしょうか
- Mさんは苦労して事業の立ち上げを行ってきました。その成果やこれまでの方法が正しいものと信じています
- Mさんは、部下からの事業の改善や方法の見直しを意見されるのが好きではありません
- 一方で、Mさんは事業の狙いや意図について部下が理解してくれないと悩んでいます
事例:とあるエピソード
さて、今回の主人公はモグラなMさん
トラブル発生のようです。
Aさん、先日の会議での発言ですが、あれでは私が見下されているようで不快に感じました。
もっと事業について理解をしての発言をお願いします。社会生活で人を見下すような発言をする人なんていませんよ。分からないなら発言する資格はありませんので黙っていてください。
(え。今言うの? 会議の時に言ってくれればいいのに。)
見下すなんて思っていません。Mさんと同じ事業推進の立場で、改善のための提案を申し上げただけです。
(私、完全にMさんから見下されている。見下しているのはむしろMさんの方だし、社会的によくない発言をしているのもMさんじゃないかな。)
AさんはMさんの一貫性がない発言に戸惑ってしまっているようです。Aさんにしてみれば見下すなと言われて、言った本人が見下す言動を行っているように感じてしまったことでしょう。
事業の理解については、実際にAさんの理解は不十分だったかもしれません。しかし、理解促進についてはMさんからのアプローチによる解決(教育、説明、議論)をするのも選択肢としてありうるのではないでしょうか。
Aさんの提案はMさんの立ち上げた事業の問題点を特定しての改善提案だったと思われます。Mさんに確認をしたわけではないので確証はないですが、問題点の指摘自体がMさんのプライドを傷つけてしまったのかもしれません。
Mさんがこのような行動をしてしまう理由とは何でしょうか。
「zooな人たち」ブログでは、もう少しMさんを深堀したいと思います。
Mさんの性格
Mさんの特徴的な性格をまとめてみます。
- いままでの自分の実績や手法を大事にしたい。むしろ他人からの批判を受けたくない
- 自分で考えて勉強して行動してほしい。いちいち説明しないとけいけないのは問題
- 自分の思い通りにみんなが動いてほしい。マウントをとっておきたい
- 一方で、自分への自信が揺らいでいるため、他人を気遣う余裕がない
Mさんの言動に問題があるのは確からしいのですが、この言動は普通ではありません。Mさんの境遇や環境が影響を及ぼした結果かもしれません。
冒頭に記載したようにMさんの事業運営は芳しくありません。事業閉鎖の可能性さえある状況です。そういった中でMさんはカナリ焦っており他人を気遣う余裕すらないのかもしれません。
事業そのものはMさんが苦労して立ち上げたものでそれについてMさんは誇りを持っています。Mさんの思い通りに人が動けば、Mさんがしてきたことをそのまま部下が実行してくれればうまくいくはずという信念があるように感じます。
しかし、一方でうまくいっていない現況から、事業運営への自信も揺らいできており、誇りや自身との衝突がMさんの中で発生しているようにも思われます。
事業立ち上げに奔走していたときのMさんと今のMさんは大きく違うとさえ感じます。
モグラさんタイプの人と仲良くなるには
モグラさんタイプは、今いる状況が抜き差しならないことから、本来はできていたはずの人への気遣いが十分にできなくなった一時的な状態のように思われます。近視眼的に道は一本しかないと思い込み、ひたすら前へ進み続けてしまいます。
(実際の)モグラは、周りに土のない地表にでるとストレスのあまり死んでしまう、たった半日何も食べられなければ死んでしまうという生態らしいです。前へ進めなくなったモグラさんタイプの末路は悲しいものとなる可能性が高いと思います。
では、モグラさんタイプと「楽しく仕事をする」するためには、どういったアプローチがよいのでしょうか
~ おしまい ~
コメント