「提唱者(INFJ)」がうまくやるには

16personalities
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はじめに:
16の性格についての記載は全て「16personalities (https://www.16personalities.com/)」から抽出しています。要約や和訳時の意訳はありますが、特に表示がある場合を除き筆者の個人的な意見は含まれていません。

「提唱者」タイプは、「自分との内面対話から得る自己肯定感」と「周りの人々の評価」との乖離に悩むことが多いのではないかと思います。時には、前向きに考えることすらできないほどに自己疲弊するような場合もあるかもしれません。

今回は、「提唱者」タイプが達成感を得つつ周りの人々とうまくやる方法について掘り下げたいと思います。

提唱者型とは?

「提唱者」の良いところ
  • 周りの人々の感情や思いを表面的なものを超えて理解する深い洞察力を持つ
  • 正義や倫理感に強い信念を持つ
  • 人生の目的意識を持ち、そのために情熱を注ぐ
  • 人助けといった利他的な行動を重視し、偽りのない人間関係を大事にする
「提唱者」の良くないところ
  • 批判に敏感であり、防御的になったり落ち込んでしまう
  • 問題をジブンゴト化しすぎて、自分の葛藤について傷つきやすい。結果、自分を抑制したり、人間関係に距離を置いたりする
  • 完璧主義が過ぎてしまい、周りの評価と一致しない場合がある。結果、燃え尽き症候群へと至る場合がある
  • 理想主義が過ぎてしまい、実現を諦めてしまう

「提唱者」が自己疲弊するのはなぜか?:筆者見解

理想や正義を重んじるのは、「提唱者」タイプのポジティブな特徴と思います。会社や家庭、学校、交友関係において、「提唱者」タイプは問題を見つけると改善したくなります

しかし、「提唱者」タイプは問題解決のプロセスにおいて規律やルールからの視点にかたより気味になることから、人間関係や人との協働といったいわゆる「ドロクサイ」領域への視線を忘れてしまうことがあります。

さらに、理想度があまりにも高いと身の丈に合わない(自分の能力経験スキルでは制御できない)ような言動の必要に迫られてしまい、大きなストレスを抱えることにもつながります。

これはどういったことか整理してみます。

【自己疲弊に至るプロセス】

①自分に自信を持っている
↓
②問題意識が芽生え、ここの問題解決するには全体の仕組みを直すべきと考える
  :全体最適を考えた理想的な全体計画を考える
↓
③理想計画の総論は認められるが、人が動いてくれない
  :悩む ひたすら悩む
↓
④なぜ人が動かない:「信頼がない 実績がない 自身の能力経験スキルがない」と気づく
↓
⑤落ち込む。やる気が出ない。自己疲弊して思考停止しまう。
  :ここで「提唱者」タイプは自分ひとりのせいと思い、さらに自己嫌悪が進む

あまりにも自己肯定感が下がってしまうと、会社や学校に行きたくないと感じてしまうこともあるでしょう

では、どのようにすれば自己肯定感を高め維持しながら進めることができるのでしょうか

【自己肯定感の高まりを維持しながら進めることのできるプロセス】

①自分に自信を持っている
↓
②問題意識が芽生え、ここの問題解決するには全体の仕組みを直すべきと考える
  :全体最適を考えた理想的な全体計画を考える

  そのまま全体計画を進めても周りが動いてくれないので、
  :「最初にすること」は自分1人でもできる範囲になるまで、全体計画を時間軸から
   小分けに分ける
↓
③「最初にすること」を1人でやってみる
  :いわゆる「こそ練」です。隠れていろいろ試してみます。
  :うまくいかなければ、工夫しながら何度も繰り返す もしくは全体計画を見直す

  結果、「提唱者」タイプが必要とするすべての要素が上向きます
    (自身の能力経験スキル、計画の妥当性、何よりも自信がさらにつきます)
↓
④計画を順々に実行していきますが、次は「自分で制御可能な範囲」で実施します
  制御可能な範囲とは「自信の能力経験スキルや人間関係や組織」が制御可能である
  という意味です。例としては信頼されている仲間や上司といった狭いチームです。
  :うまくいかなければ、工夫しながら何度も繰り返す もしくは全体計画を見直す
↓
⑤「自分で制御可能な範囲」が次第に拡大するはずです。
  それに従い計画を順々に実行していきます

  この辺りから全体理想計画は組織の公式な活動として認められます。(会社や団体等)
↓
⑥こうして全体理想計画を最後まで実施できます

いかがでしょうか。うまくいきそうな気がしてこないでしょうか。もちろん個々の問題は様々に出てはくるでしょう。しかし信頼できる仲間とゴールを目指してる状態は「提唱者」タイプへ大いなる自信と力を与えます。

③の「最初にすることを1人でやってみる」をする癖をつけておくと自己肯定感を損なうことはなくなります。

「提唱者」タイプは、理想的な解決志向の傾向が強いですが、どうしても俯瞰したザックリ計画になりがちです。総論はそうではないとしても、各論だと他人からすぐに論破され自信をなくしてしまいます。

そのため、「最初にすることを1人でやってみる」をやっておくと最初の各論は論破されることなく、協力者や信頼を得られやすいと思います。

次に③~⑤の繰り返し部分ですが、これにより以下の効果を期待できると考えます。

  • 効果その1
    : 全体理想計画のブラッシュアップができる
  • 効果その2
    :徐々に信頼構築ができる(実績、仲間や協力者)
  • 効果その3
    :自分の足らない部分(能力経験スキル、信頼度、実績)が改善していく
    :自分を客観的かつ主観的にみることができていく(メタ認知)

参考文献

今回の記事作成にあたり以下の文献を参照したり、示唆をいただきました。

著者の方へ御礼申し上げます。 

  • 勅使河原 真衣(2022).「能力の生きづらさをほぐす」.どく社
  • ジョンP・コッター 、ローンA・ホワイトヘッド(2011).「ハーバード流 企画実現力」.講談社

~ おしまい ~

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