はじめに:
16の性格についての記載は全て「16personalities (https://www.16personalities.com/)」から抽出しています。要約や和訳時の意訳はありますが、特に表示がある場合を除き筆者の個人的な意見は含まれていません。
討論者型とは?
「討論者」とはどういった性格の持ち主なのでしょうか。仕事等で相対するケースがでてくるかもしれません。その際に備えて「討論者」との良い人間関係を築くための準備をしておきましょう。
「討論者」は16personalitiesでは、「分析家」カテゴリの4つのうちの1のタイプになります。
「討論者」は頭の回転が速い上に大胆な気質の持ち主で、迷わず現状に異議を唱えるタイプの人たちです。とはいっても、「討論者は気難しい、または意地悪だ」というわけではなく、「楽しいこと」の定義が多くの人と異なり論戦を好むというだけです。
「討論者」とうまく協力ができるケース:筆者見解
「討論者」の好奇心旺盛だったり現状や慣習に囚われない大胆な意見を必要とするのはどのようなケースでしょうか。ユーモアに富む行動や発言に助けられることもあるでしょう。
何らかの問題解決を技術で図るような場合と違い、クリエイティブなアイデア出しって困ってしまうことがないでしょうか。インスピレーションや想像力が必要なケースです。「討論者」タイプはこういった場面に活躍できる要素があると考えます。「討論者」が牽引する熱い議論に周りのメンバも感化され、どんどんアイデアが沸いてくる・・これが1のケースです。
問題解決において先人の実績や他社事例等のベストプラクティスが、課せられた特殊条件等によって援用できないケースに苦しんだことはないでしょうか。それが2のケースです。少し1のケースと似てますね。明確な問題は提示されているが、今までの方法が通じないといった場面です、「討論者」の「頭の回転の速さと大胆」な気質は、今までにない方向からの解決が提示されるのではないかと期待されます。
リカバリや対策を考える以前に事態に呆然としてしまうようなケースの経験はないでしょうか。とりあえず最初にしなくてはいけないのは、当事者やチームの意気を取り戻すことです。そういったときに「討論者」に期待するのが3のケースです。「討論者」の持つ「遊び心やユーモアの気質」はチームのどん底から再び立ち上がることに資することでしょう。
「討論者」と緊張が生まれるケース:筆者見解
議論に熱くなると「討論者」は周りに緊張感をもたらす場合があります。その際はどのように対処すればいいのでしょうか。
1は苦労して準備や調査を行って提案した企画を、「討論者」がダメ出しするようなケースです。合理的なダメ出しは問題ではなく、提案者への配慮が不十分な点が問題なのです。コケにされた提案者は内的ストレスに苛まれたり、逆に「討論者」の敵になる可能性があります。どちらにしても人間関係の瓦解の可能性をもたらします。「討論者」にとっても敵を作ったり組織瓦解は回避したいでしょうから、そういったリスクを「討論者」に理解していただく必要があります。
2については博識で頭の良い「討論者」であっても間違うことがあります。間違った提案が通ると組織全体の問題へと発展する可能性があります。それを回避するためには「討論者」の提案を周囲がフラットにおそれや忖度なしに議論できる状況を作りだす必要があります。「討論者」には意図を分かりやすく伝えるための工夫をいただいたり、威圧感を周りが感じることのない言動をいただく必要があります。「討論者」にとっても自身の間違った提案が進行してしまうのは避けたいところでしょう。
「討論者」は自信の素晴らしいアイデアを考えることにフォーカスしがちで、詳細な実行計画への落とし込みや計画実施をしたがらないことがあります。それが3の話です。
したがらないことを「討論者」に押し付けるのは愚策かもしれません。そういった場合は「詳細な実行計画への落とし込みや計画実施」を得意する人材に渡してしまうのもよいかもしれません。「計画通り実行」が得意なのは「管理者」や「提唱者」といったタイプになります。
ところで、頭の回転が速い「討論者」は知ってか知らずかダークサイドへと足を踏み入れるケースがあります。
次回は、「悪意ある討論者」と相対について書きたいと思います。
~ おしまい ~
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